「世界はお金にあふれ、豊かさに満ちている」
そう思う人にとっては、
まだお金を稼いでいなくても
世界は豊かなものに感じられ、
実際に、やがては富が手に入るようです。
反対に、
「世界は凍てつくツンドラ地帯のように枯れ果てている」
と見なした場合、
永久に殺伐とした世界に
住まなければなりません。
なにしろ、すべての資源は限られており、
限られているということは、
全員には行き渡らないということ。
つまり、そこに待っているのは
「奪い合い」の地獄ということです。
では、世界は豊かなのが本当か?
枯れているのが本当なのか?
どちらも本当です。
本人が決めた世界が、本人にとっての
正しい世界となるのですから。
みんないい人だと考えるのも自分の自由ですし、
みんな悪いヤツだと決めつけるのも本人の意志。
自分を取り巻く人々を自分の味方だと見なすのか、
全て敵として警戒するのか。
自分に起こる出来事はすべて
自分にとって良いことと捉えるか、
何が起きても自分は不幸だと感じるか。
いずれも正解であり、どちらを選んでもいいのです。
このように、世界とは、
私たち一人一人が
「心で生み出すもの」。
私たちは誰もが世界に対して先入観を持っていますが、
実は、
「自分の先入観が正しい」と信じたいがために
その先入観の「証拠」探しをしているに過ぎない。
そこで、「証拠」以外の現実は見ない。
「証拠」を見つけて自分が正しいことを立証し、
ますますその世界観が定着してしまう。
そうして心の中で作り出した世界を、
現実が追いかけているだけなのです。
「誰もが私を助けてくれる」
「応援してくれている」
「みんな友達」
「世界は豊かだ」
このように思うことによって、
実際にそういう世界に見えてくるし、
いずれ現実のほうからその世界観に追いついてきます。
どうせ同じ世界を生きているのであれば、
こちらのほうが良さそうですね。
※【お勧めメルマガ 「平成・進化論。」】より