思い出すだけで胸くそ悪い奴っていませんか?
あるいは、思い出すと恐怖感がでてくる人。
深い悲しみに襲われてしまう人。
あんな奴のこと思い出したくない、と思えば思うほど、
忘れられなくなってしまうものです。
そんな思いに苦しんでいるあなたに、
幸せ請負人(ハッピーナビゲーター)矢野惣一さんが
いいことを書いている。
人間の持つ『喜怒哀楽』は、どれも元は同じエネルギーだそうだ。
電気エネルギーが、光や熱や動力に変換されるように、
人は、感情のエネルギーを、
喜びや悲しみや怒りや感謝の気持ちに
変換することができるのだという考え方だ。
なるほどそう言われればその通りだと思う。
感情のエネルギーが喜か楽に変換された時は
ひとは幸せを感じるが、
怒や哀に変換された時には
あまり良い結果にはならない。
だったら『怒・哀』の感情を『喜・楽』に変換すればよい。
そのために必要なのが『感謝』の気持ちを持つことだ。
矢野さんは、次のようなイメージ療法を実行していたそうだ。
1.嫌な相手を人形にして箱の中に入れます。
2.箱に蓋をして、ダイナマイトで、箱ごと爆破します。
3.爆発の時に出た黒い煙に向かって
「あの人のところに帰りなさい」と言います。
4.黒い煙が去った後には、キラキラとした光の粒子が残ります。
その光の粒子を、頭のてっぺんに換気扇があるようにイメージして、
体の中に吸い込みます。
これは、人から受け取ったネガティブな感情を
エネルギーに変えて本人に返し、
ポジティブな感情だけを残してありがたく頂戴する
ためのイメージ療法だという。
私たちは他人から、嫌な思いと、良い思いと、
両方を受け取っています。
他人から受け取ってしまった嫌な思いは、
その人に返してあげればよいのです。
けれど、憎しみを憎しみとして返したら、
呪いのわら人形になってしまいます。
この方法では、他人から受け取ってしまった嫌な思いを
“純粋なエネルギー”に換えて、その人に返します。
そのためにダイナマイトで爆破するのです。
あなたからエネルギーを返してもらった人は、
元気になりますし、そのエネルギーを今度は、
優しさや感謝の気持ちに変換することができます。
嫌な想いを相手に返すと、その後には、
その人から受け取った良い想いが残ります。
ガラクタの中に埋もれていた宝物が見つかった感じです。
それが、光の粒子として現れます。
その光の粒子を、ありがたく頂戴しましょう。
そうすることで、その人からポジティブな感情だけを
ありがたく受け取ることができるようになります。
すると、その人に対する「赦し」の気持ちが生じ、
時には「感謝」の気持ちがわきあがってくることさえあります。
矢野さんは、サラリーマン時代、
このイメージ療法を上司に対して使っていました。
その上司は、うまくいったことは自分の手柄、失敗はお前のせい、
部下のヒイキが激しい、という典型的な嫌な上司でした。
どうやら矢野さんは、かなり嫌われていたようでした。
それがこのイメージ療法を1週間ほど続けていたら、
何と、上司がやけに優しくなってきたそうです。
それだけなら、矢野さんの上司に対する接し方が変わったからなのかな、
とも思えるんですが、次のような不思議な変化が起こったそうです。
上司は、慢性的な胃炎をかかえているにもかかわらず、
毎日酒を飲まずにはいられない人でした。
そんな上司が、
「いやぁ~、酒やめると調子ええわぁ!」
と、社内中を「調子ええわ、調子ええわ」と言って歩きまわっているのです。
不思議はここでは終わりませんでした。
矢野さんの中で、上司に対する感謝の気持ちが沸き起こってきたのです。
あんなにメタクソ言われていた上司に対してです。
それだけではありません。
上司だけでなく、ありとあらゆるものに対して、
感謝、感謝、感謝
感謝の涙が止まりません。
道を歩きながら、飯を食いながら、とにかく涙、涙です。
間もなく矢野さんは会社を辞めました。
上司も「すまなかった」と涙をためて謝罪してくれたそうです。
大切な人を亡くした深い悲しみから抜け出すことができた時、
あなたの中でどんな変化が起きていましたか?
悲しんでいるうちは、涙涸れるまで泣いても、悲しみから抜け出せません。
悲しみが、「感謝」の気持ちに変わった時に、
そこから抜け出すことができたのではないでしょうか。
それは、怒りでも憎しみでも恐怖でも恥ずかしさでも同じだと思います。
そのツライ過去から、自分は何かを学んだのだと「感謝」できた時、
人は、そのツライ過去から抜け出して、成長を遂げることができるのです。
感情は、喜怒哀楽、どれも元は同じエネルギー。
ツライ過去から、自分は何かを学んだのだと
ネガティブな感情が、
「感謝」の気持ちに変換された時、
人は、そのツライ過去から抜け出すことができる。
そして、感謝の気持ちと共に
新たな人生を踏み出している自分に気づくのです。
※メールマガジン『頑張らないで幸せになる無意識の使い方』より