「1リットルの涙」というドラマをご存知ですか?
ある女子中学生が突然、治療法のない難病を
発症するという内容のドラマです。
筋肉の力がだんだんと失われていき、
いつかは歩くことも話すこともできなくなるという病気です。
このドラマには実在するモデルがいます。
昨夜もこのドラマを見ていたのですが、
不自由になっていく身体のせいで
クラスメートにも迷惑をかけていると知った
主人公が養護学校に転向するという内容でした。
その中で、クラスメートへの別れの挨拶の言葉。
涙が流れてきました。
はじめは自分の身に降りかかった不幸を
嘆くばかりの毎日だったのですが、
やがて、この現実からは逃げられないことを自覚し、
事実を受け入れてからは、いままで見えなかったことが
周りにたくさんあったということに気づいていく。
家族がいつも傍にいてくれることのありがたさ。
その家族の暖かい愛情。
普通に生活できることの素晴らしさ。
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悲しいかな、ほとんどの人は
病気や怪我で実際に身体が不自由になってみないと
健康でいることのすばらしさ、ありがたさに気づかない。
家族や友人が傍にいてくれることの
素晴らしさ、幸せに気づかない。
幸せに気づかないばかりか
逆に不幸の種を無理に探し出している。
なんという損な人生を送ってしまっていることか。
今の自分がいかに恵まれているか、
いかに幸せかに気づけるような、
物がちゃんと見える目を持って
生きていかなければと改めて考えさせられた。
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実は同じような病気を数年前に発症して
難病と戦い続けてきた私の従姉妹も、
今年、亡くなってしまいました。
遠くに嫁いでいたので、なかなか会うこともできずにいました。
ほんとうに優しい人でした。
病気がかなり進行して、
もう話すこともうなずくことすらできない状態になってから
従姉妹と再会することができたが、
その痛々しい姿を見たときには
なんとも言えない気持ちだった。
痛みを伴う病気との闘いの日々は
想像を絶するものだったようだ。
現実から逃げることはできない。
どんなことが起きようと、
受け入れなければならない。
そして大切なものをしっかりと見つけることのできる
目を持たなければいけない。
ほんとうの幸せに気づくことのできる心の目を…