真におだやかな心の中では、
『義務』という言葉は
『幸せ』と同じ意味を持つものになっているのです
――ジェームズ・アレンさん――
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19世紀のイギリスの哲学者ジェームズ・アレンさんは、
著書「きっと!すべてがうまくいく」(PHP研究所)で、
「おだやかな人」というのは、人にも愛され、
やがて成功をおさめるのだ、といっています。
なぜなら、「おだやかな心」というのは、
ねばり強い自己コントロールの末に得られるもので、
自分の欠点を注意深く取り除くことができる人は、
どんなことも落ちついて判断することができるから、
というのですね。
だから、
「そんな真のおだやかさを身につけた人にとっては、
日常の義務的な作業さえ喜び」なのだそうです。
おだやかな人は、日々の義務な仕事は
幸せを奪うものではなく、
幸せをもたらす。
私たちの人生を作り上げている
大切な要素だと分かっているのです。
義務的な作業も、
私たちの成長を助けるために存在していると
知っているんですね。
だから、
「真におだやかな心の中では、
『義務』という言葉は
『幸せ』と同じ意味を持つもの
になっているのです」
この言葉には、「ううむ」と思いました。
「義務」というと、なんだか
「やらされている」という印象があります。
日々の義務、というと女性にとっては
家事を連想する野ではないでしょうか。
「掃除してもすぐに汚れちゃうし、
料理してもあっという間に食べちゃうし、
家事ってなんだかやってもやっても実りがない気がする。
でもやらないわけにもいかないし…」
などと思っている人が多いのではないでしょうか?
けれど、その毎日の家事があるからこそ、
家庭の幸せが保たれているんですよね。
奥さんが家事をすることによって、
家族が助かり、健やかに暮らすことができるのです。
「家族を養うために、やりたくないけど仕事をしなくちゃ」
「面倒くさいけど、親戚やご近所づきあいをしなくちゃ」…
「やりたくない」
「面倒くさい」
これらすべて、「重い腰を上げる」こと。
自分を動かすことです。
「義務」として「行うこと」は、
要するに「自分を使って、ほかに働きかけること」。
働きかければ、それは誰かの役に立つことにもなり、
やがて自分にも還ってくるのです。
やればやるほど、トクだったりするのです。
どんなことが起きても、おだやかに対処できる人は、
自分をいつも淡々と幸せな状態にコントロールでき、
周りの人にも穏やかな幸せオーラをお裾分けすることが
できるといいます。
そういう人は好かれ、
人望がないわけがないのです。
日々の義務こそ、幸せにやってみる。
そうしたら毎日、もっとハッピーになりますね!
「義務」だと思うことも
「幸せづくり」だと思ってニコニコやろう。
そうするといつのまにか、人望もついている!