人間、誰でも失敗します。
当然、私もします。
それなのに人が、自分にかかわることで失敗したら…、
つい怒ったり責めたくなったりしてしまいますよね。
でも、失敗した人は、すでに自分を責めているのです。
その人をもっと責めても、萎縮させたり、
せっかくの関係が悪くなってしまったりします。
人間関係を円滑にする秘訣は
「相手が何か失敗したら、
その人の言い訳をさがしてあげればいい」
だそうです。
相手が遅刻したら、
「体調が悪くて起きられなかったのかな?」
「トラブルかな?」
そうした思いやりを示してあげると、
相手はどれだけ救われることでしょう。
例えば私もよくある話しなのですが
奥さんにいつも見ているドラマの録画を
頼まれたとします。
とっても楽しみにしている
ドラマです。
それをなんと私は失敗してしまったのです!
奥さんがめちゃくちゃハマっているのを
知っているだけに
私もショックだったのですが、
失敗は失敗です。
いつもだったらものすごく不機嫌になって
当分の間、口も聞かない状態になるのに、
その時の奥さんはよほど機嫌がよろしかったのか
あんなに楽しみにしていたのに、
「いいわよ、いいわよ、しょうがないわよ。
忙しかったんだから、そういうこともあるわよ」
と許してくれたのです。
責められてもいいときに許されること。
言い訳を向こうから探してくれること。
そういう優しさはなんとありがたいことでしょう。
許されると、よけいに「申し訳ない」という気持ちと、
責めない優しさへの感謝と、
そのかわりになにか埋め合わせをしようという
気持ちが倍増します。
それを、人にもしてあげればいいんですよね。
自分にもできないことがたくさんあること、
自分もたくさん許されていること、
そういうことを反省しながら、
人が失敗しても許せる器量を、
わずかずつでも大きくなるよう育てていったら、
幸せももっと近づいてくれることでしょう。