沖縄県の石垣島でのお話です。
会社を60歳で定年になった男の人がいました。
この人は、定年を機に、これからは世の中のためになることを
したいと思いました。
そこで、港の公園のゴミ拾いを始めました。
それを見ていた、やはり定年退職をした男性が、
「私も・・・」と一緒に掃除を始めました。
やがて、その輪は広がり大勢の清掃活動に発展しました。
全員が男性。
そして、全員が定年退職した人です。
それを見ていた、港にあるホテルの社長さんが、
「私も、会社を辞めたら掃除に参加したい」と言いました。
でも、今、何かの形で皆の力になりたい。
社会貢献したい。
実は、この掃除の集まりには、もう一つの目的がありました。
退職して、人と接する機会が少なくなった人たちが、
掃除という活動の場で顔を合わすことができるのです。
それが楽しみということもあり、
仲間の輪が広がったのでした。
そのことに気づいたホテルの社長さんは、
こういう申し出をしました。
「皆さんが掃除をした後、うちのホテルで朝食を取ってください。
全部、私がご馳走します」
掃除を終えた後、皆でおしゃべりをするという楽しみができました。
「場」を提供したのです。
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感謝の気持ちを大切に
そして出会いを大切にすると
ありがたいことがますます引き寄せられます。