ニコニコになあれ
今日は、愛知県豊田市の石川晴惠さんから、
この夏に届いたお話をお送りします。
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こんにちは。
初めて投稿させていただきます。
私は、2歳7ヶ月の娘を持つ、働くお母ちゃんです。
私の仕事は、私立男子高の養護教諭。忙しくてたまらない一学期でした。
生徒の言葉でいうと「超やばい」毎日でした。
朝は、早朝保育で娘を保育園へ送っていき、
帰りは、長時間保育で暗くなりかけた頃に、
娘を保育園に迎えに行く。
プラス一学期は、定期健康診断、生徒との対応、教職員との対応、親御さんへとの対応と、
土、日も仕事に追われ、家事も満足にできず、娘との時間がゆっくり持てない日々でした。
朝は、時間との戦いです。
ただでさえ時間が無いのに、
娘がゆっくりゆっくり朝ご飯を食べていたり、
遊び食べをしていると、
「なにやっているの!早くしない!」
「早く 靴を履きなさい!」
「早く 車に乗りなさい!」
とギスギスしていました。
子育ても仕事もうまくできないな…私ってダメだな…
そんなある朝のこと。
いつも通り保育園へ向かっている時のことです。
車の後部、チャイルドシートに座っている娘が、
「お母ちゃん」
「なに!」
「お母ちゃん、ニコニコしてよ~」
「えっ!?」
娘は、人差し指をくるくる回して、
呪文を唱えるようにこう言いました。
「ニコニコに なあれ♪お母ちゃん、ニコニコに なあれ♪」
思わず、頬がゆるみ、娘の呪文どおりニコニコになれたのと共に、
こんなに幼いのに私のささくれた気持ちを感じていたんだなぁ…申し訳ないな。
「ごめん!お母ちゃん、いつもプンプンしていたね。ごめんね」
と言いながら、泣けてきました。
運転しながら涙を流す私に、またも娘は、
「お母ちゃん、泣いちゃダメ! ニコニコになあれ!」
魔法の言葉をかけてくれました。
養護教諭として保健室で生徒と対応する中で、
大事な大事なことを忘れていたようです。
今の私に必要なのは「ゆとりを持った対応と笑顔」でした。
男子生徒に「ニコニコになあれ♪」とは、さすがに恥ずかしくていえませんが
「保健室を出て行くときは、ニコニコになって欲しいな」
と、そんな気持ちで接するようになりました。
娘は、主人にも魔法をかけてくれました。
「お父ちゃん、ニコニコニなあれ!」
疲労困ぱいしているその顔が、瞬く間に笑顔になりました。
ニコニコになってから、仕事もうまくいくようになりました。
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※出典:【第148号ギブ&ギブメルマガ】
『いつも、隣にいる、幸せをお届け』
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