「人間万事塞翁が馬」という諺があるが、
この意味をちゃんと知っている人って
どのくらいいるのだろう?
なんで急にそんなことを考えたかというと
最近、偶然にこの言葉を目にしたのだが、
実は、私自身がその意味をよく知らなかったからだ。
この言葉はよく知っていたのだが、
意味はよく理解していなかった。
それなのに調べてみようともしなかった。
この歳になってやっと意味を知ってみると、
なんだか長年、胸につかえていたものがとれて
すっきりした感じがする。
もしかしたら、みなさんの中にも
知らないままでいる人がいるかもしれませんね。
(みんな知っているとは思いますが…)
せっかくなので紹介しておこうと思います。
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『人間万事塞翁が馬』とは…
ある塞(城塞)のほとりに、老人とその息子とが暮らしていた。
ある日、彼ら親子の馬が突然逃げ出してしまったため、
周囲の人々は馬を失った親子を気の毒がったが、
当の老人は
「不幸かどうかは果たして分からんよ。
もしかしたらいいことがあるかもしれない」
と、平然としていた。
間も無く、逃げ出した馬は立派な名馬を連れて戻ってきた。
不幸が転じて幸運となったために
周囲の人々は親子の幸福を感心したが、
老人はやはり平然として
逆にこう言った。
「もしかしたらこれが災いのもとになるかもしれない。」
間も無く、息子がこの馬から落ち
脚が不自由となってしまったため周囲は同情した。
しかし老人はそれを見て
「これが幸福を呼ぶことになるんだ」といい、
一向に動じなかった。
その直後、戦争がおきて、町の若者がほとんど戦死したが、
足を折っていた老人の息子は、そのおかげで命拾いした。
という話が語源になっております。
つまり、人生というのは何がいいことか、
悪いことなのか最後までわからない。
幸福や不幸は予想のしようがないということです。
不幸な出来事が起きても、
実はそれは不幸な事ではなく、
逆にラッキーの種なのかもしれないのです。
幸せは不幸という帽子をかぶって
やってくる、とも言いますよね。
逆にラッキーなことがあっても
手放しで喜んでいないで
次に起こるかもしれない
アンラッキーに備えなさいという
教訓の諺でもあるようです。