腰塚勇人(こしづかはやと)さんは、中学校の体育教師でした。
生徒たちと夢を追う仕事に誇りと幸せを感じ、
楽しい日々を送っていました。
ところが、2002年3月。不幸が彼を襲います。
その体験談をご紹介します。
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今から7年前の冬、妻とスキーへ行ったときのことでした。
スピードの出し過ぎから雪面の状況がわからなくなり
コブに乗り上げ、転倒・・・。
頭から雪面に・・・。
首が「バキッ」っという音を立て、
一瞬にして首から下の力がスーっとなくなりました。
救急車で運ばれ、妻はお医者さんから私が寝たきりか、
車いすの生活の確率が高いと宣告されたそうです。
手術は成功し、命は取り留めました。
でも手足は全く動きませんでした・・・。
天井とのニラメッコの毎日の中で私が考えていたこと。
それは自殺の方法ばかりでした。
舌をかみました。
でも痛くて途中でやめました。
実は生きていたかった・・・。
でも手足の動かない状態での生き方がわかりませんでした。
生きていくのが怖かったんです。
結局、生きるという選択肢しか残りませんでした・・・。
そんな中、ある知り合いの接骨院の先生の話が思い出されました。
同じむち打ち症の患者さんでも、治り方が全く違うという話でした。
一人は、むち打ちになった原因に対し、
文句と不平不満を誰ともなく、ばらまいている人。
もう一人は、その原因や痛みを、自分の良き経験として納めている人だそうです。
どちらの患者さんの治りが早いか・・・。
誰もがわかるところです。
その先生はが言うには、
自分の内側にある回復力に差が現れると言っていました。
前者の方は、体中にマイナスの敵意のエネルギーが充満するそうで回復力は下がり、
後者の方の身体には、プラスのエネルギーが存在するので回復は早いそうです。
こうも言っていました。
身体は自分の頭で思った通りになる正直なものだと。
この話を思い出した私は、
どんなことにも「ありがとう」を言おうと決めました。
いつも「笑顔」でいようと決めました。
そして、それを続けていくことは、
自分の感情に蓋をする苦しさではなく、
毎日の小さな幸せや、生きていることへ感謝を感じることのできる、
暖かく、優しい自分になれていることを発見しました。
今の自分を認めてあげるきっかけとなりました。
そうしたら・・・手足が動き始めてくれたんです。
医学的・心理学的に詳しいことはわかりません。
でも笑顔でいること。
ありがとうをたくさんいうことは、
自分を豊かにしてくれ、少なくても人を傷つける行為ではないです。
そしてこのごろ気がついたことがあります。
人が気軽に寄ってきて声をかけてくれることに・・・。
なんだかhappyになれてしまうんです。
私はこれからもこの生き方を続けようと思っています。
自分の幸せのために。
そして私を生かしてくださっている皆様のために。
お手軽ですからおすすめします。
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※【第169号ギブ&ギブメルマガ】より転載